ゆう歯科・口腔外科クリニック 登戸院

ゆう歯科・口腔外科クリニック 登戸院

インプラント

インプラントとは?

インプラントとは、医学的用語で「しっかりと埋入して植立する」という意味です。人工臓器移植の際に用いられる言葉です。歯科領域で人工臓器にも例えられるのが「歯科インプラント」であり、何らかの原因で歯が失われた顎の骨に、チタン製の人工歯根を埋入しその上に人工歯冠を取り付け、天然の歯と同じように機能させる治療法のことです。
これまでは義歯(部分入れ歯・総入れ歯)、ブリッジ等が主流だった歯科補綴治療の概念を覆す方法で、「第三の歯」と言われております。自分の歯のように自由自在に食べ物を咀嚼出来るようになります。 審美的に自然な見た目なのと、自分の歯のようにしっかり噛めるのが大きなメリットです。「入れ歯」や「ブリッジ」のような違和感がなく、長期的に安定感があることも人気の理由です。「ブリッジ」のように、隣の歯を削る必要もありません。咀嚼能率は天然歯の約80%を維持します。

インプラントの構造について

現在最も普及しているインプラントの構造は、①上部(人工歯冠)、②上部と下部をつなぐ役割を果たす支台部(アバットメント)、③歯槽骨に埋入されているため外からは見えない下部(人工歯根またはインプラント体)から成り立っています。
インプラントが「第三の歯」と言われる由縁は、この人工歯根を歯槽骨(顎の骨)のなかに埋入して、その上に人工歯冠を固定させるところにあります。
インプラント治療は何らかの原因で失われた歯の歯槽骨(顎の骨)部分に穴をあけ、そこに人工歯根を埋入して、これが歯槽骨と完全に結合・安定した段階で支台部(アバットメント)を取り付け、その上に人工歯冠をはめ込むというのが一般的な治療の流れになります。

インプラントの構造
生体親和性の高いインプラントとは?

①毒性がないこと
②アレルギー反応を起こさないこと
③発がん性がないこと
④人体との適合性があること
⑤代謝異常を起こさないこと
⑥体内で劣化・磨耗・分解が起こらないこと
⑦その物質が強度と弾力性を備え、かつ安定した物質であること

人工歯根の素材にチタンが最適であることを1952年に最初に発見したのが、当時スウェーデンのルント大学の教授だったブローネマルクでした。彼はこれを「オッセオインテグレーション(osseo-骨integration-結合)」と名付けております。それまでにも、多くの研究者によって色々な物質で人工歯根の素材に用いられたことがありますが、すぐに腐食してしまい、人体に悪影響を及ぼすことがわかりました。
ブローネマルクは、骨とチタンが何のトラブルも起こさずに結合することを確認した後、十数年にわたる安全性試験を行いました。
その結果、チタンは人体が拒否反応を起こすことなく、半永久的に結合する安全性の高い物質である確信し、この原理に基づくインプラント・システムを開発し、今日のインプラント治療が構築されております。

ゆう歯科口腔外科クリニック 登戸院では日本最大手のインプラントメーカーを使用しております。
シェアNo.1インプラントは歯科医師という専門家に選ばれている良い製品という証です。
シェアNo1インプラントは、幾多の研究を重ね、論文などで十分にその品質と安全性が検証されているので、安心してご使用頂ける自信があります。
シェアNo1インプラントメーカーは、その経営も安定しています。 もしも患者様のインプラント修理用パーツが10年後に必要となっても、手に入れることが容易です。
また、ゆう歯科口腔外科クリニック 登戸院では、インプラント手術に恐怖心がある方には歯科麻酔認定医による監視の下、リラックス麻酔(静脈内鎮静法)も行うことが可能です。患者様が寝ている間に無痛的なインプラント手術を施行させて頂きます。
手術は全顎的な大きな手術も基本的に1日ですべて完了することができます。インプラントを入れる骨が無くて施術をあきらめていた方も、口腔外科専門医・歯科麻酔医が在籍する当院にぜひご相談ください。当院では多くの実績を活かして、患者様ひとりひとりに合わせたインプラント療法を行わせて頂きます。

京セラメディカルのインプラント

インプラントと他の治療法との違い

インプラント治療はこんな方におすすめです
インプラント 従来の治療方法 インプラント治療
部分入れ歯(義歯)
部分入れ歯

1本だけ歯が欠損している場合から、最大15本欠損している場合に用いられるのが部分入れ歯と言います。 入れ歯の土台にはプラスチック製の「床(しょう)」という部分(ピンク色の部分)があり、入れ歯から出ている金属のバネを隣接した健全な歯に引っ掛けて固定するという仕組みになっています。
いつでも取り外しが可能なこと、費用面での経済性が長所となります。これに対し短所としては、入れ歯を取り外しするたびに、バネをかけた歯のエナメル質がはがれてしまい、虫歯になりやすくなります。また、入れたり外したりを繰り返すうちに、引っ掛けた歯がぐらつき始め、やがて健康な歯が抜けてしまう恐れがあります。口を開けたときにバネが目立つという、外見上のデメリットも短所といえるでしょう。

部分インプラント
インプラントにすると…

インプラントは時間の経過とともに顎の骨と結合するため、歯を支える力は健康な歯とほとんど変わらない
他の健康な歯をそのまま保てるようになります。
天然の歯と変わらない感覚・外観・機能が得られ、違和感が少ない。

総入れ歯(義歯)
総入れ歯

上顎(じょうがく)の歯の全部、下顎(かがく)の歯の全部、あるいは上下顎両方の歯が全部なくなった場合は総入れ歯となります。歯が全部ないためにバネを利用した固定法はできません。

その最大の短所は、噛む力が極端に弱くなることです。健全な歯と比べ咬合力が1/4程度まで落ち込み、固いものを自由に食べることは難しくなります。
また、その構造的な宿命として、安定感を得ることが難しく、口のなかの異物感は部分入れ歯の比ではありません。上顎に総入れ歯をすると、刺激に敏感な人は吐き気を感じることもあります。また噛み合わせによっては痛みに悩まされる人もいます。発音がしづらく言葉が不明瞭にもなってしまいます。
一番の問題としては、入れ歯による圧迫により、自分の顎の骨がどんどん吸収され、いずれ合わなくなりつくり替えをしなければならないという不経済さがあります。特に、総入れ歯の場合は、数年おきに調整をする手間があり、適合が悪くなると新しい総入れ歯につくり替えをする必要があります。

インプラント総入れ歯
インプラントにすると…

顎の骨に固定されるため、ぐらつかない
天然の歯とほとんど変わらない感覚で物を噛み、味わうことができる
食べ物が挟まることがほとんどない
天然の歯と同様の外観を保つため、年老いて見えることはない

ブリッジ
ブリッジ

隣接する歯を1or2本失った場合に両隣の残っている健全な歯を削って土台を作り、橋渡しをするように連結したかぶせ物をかぶせて欠損部分を補う場合に用いられるのがブリッジです。
健康保険が適用されるものもあり経済的で、スピーディーに機能回復ができますが、最大の欠点は、かぶせ物をつけるために、支えになる両隣の健全な歯を削らなければならないという点です。削られた歯の予後は不良となる場合があります。

健全な歯のエナメル質(歯の白い部分)という硬い表面部分を削ってしまうと、象牙質(エナメル質の内側)がむき出しになってしまい、細菌が侵入しやすくなり虫歯になったり、根元や境目に汚れがたまりやすくなるので、歯周病を発症しやすくなります。また、支えの歯がいったん虫歯になったりすると、ブリッジを取り外してからでないと治療ができません。

インプラント
インプラントにすると…

健康な歯を利用しないため、自分の歯を保つことができる
歯茎に噛む力がかかるので歯茎を健康に保つことができ歯周病になりにくい

インプラントのメリット、デメリット

長所1天然歯のような噛み心地

人工歯根を顎の骨に埋入して完全に固定しているため、噛む力が天然歯とほとんど変わりありません。固いものも天然歯と同じように噛むことが出来ます。

長所2外れる心配はいらない

顎の骨にしっかりと結合した人工歯根の上にかぶせ物が固定されているため、外れる心配は無用です。「外れるかもしれない」という心配が無くなり、楽しく食事が出来て、楽しくおしゃべりが出来ます。

長所3自然な仕上がり

人工歯根の上のかぶせ物を天然歯に近いものを選択されれば、審美的にも自然な状態が作り出すことが可能です。

長所4顎の骨の吸収を防ぐことができる

インプラントは天然歯と同様に顎の骨の中にしっかりと埋入されて結合しているため、咀嚼する度に噛む力が直接骨から脳に伝わるため、顎の骨が吸収されることがありません。顎の骨が減っていくと、最後にはほとんどなくなり顔がくぼんで老けた様相に変わってしまいます。

しかしながら、インプラント治療はパーフェクトではありません。 なかなか聞くことができないインプラントの短所も見ていきましょう。

短所1治療期間が長い

一般的な例ですが、チタン製の人工歯根が顎の骨と結合する期間だけで見ても上顎で6ヶ月、下顎で3ヶ月必要です。チタンは体になじみやすい特質を持っているので心配はありませんが、埋入には4~8ヶ月の治療期間になります。ただし、当院で採用しているインプラントは日本製で日本人に適した設計となっており、平均して2ヶ月程度でかぶせ物を装着できるようになります。

短所2治療を受けるのに制限がある

糖尿病・腎(じん)不全・肝炎・心臓病・ぜんそく・リウマチ・骨粗鬆症(こつそしょうしょう)・高血圧・妊婦さんなどで、病気の程度や全身状態によって、手術にリスクがあると判断された場合は治療ができないことがあります。これはインプラントだけでなく、抜歯などの口腔外科手術を受ける患者さん全般に言えます。
当院は、院長が口腔外科専門医であり、今まで数多くの疾患を持った患者さんを治療してきましたので、一度ご相談ください。

短所3インプラント周囲炎などの可能性

インプラントも天然歯と同じようににきちんとメインテナンスがされていないと、インプラント周囲炎を起こすことがあります。これは歯周病のような症状で、インプラント周囲の歯肉が赤く腫れ、歯肉から出血・膿がでたり、進行すると顎の骨が吸収されインプラントが脱離することもあります。汚れを残さないように、毎日の口腔ケアが重要です。

短所4治療費が高額

インプラントにかかる費用は健康保険が適応できない自費(自由)診療のため、医療機関によって費用にばらつきがあります。現在は、比較的安価なインプラントを売りにしている医院もありますが、安価なインプラントが材質等で劣るのは言うまでもありません。
また、かぶせ物の種類や各種診査法・治療法・オプション手術の有無によって費用が変わってきます。
ただし、インプラント治療は高額治療費として認められているので、医療費控除(一般に治療費が10万円以上200万円まで)を受けることができます。
合わない入れ歯に不満を感じながら数年おきに修理をすることと、一回にかかる費用は高額でも、その後は快適に過ごせることを比較・検討して下さい。皆様は手や足を失ったら高額でも機能を取り戻せるのであれば、治療を望まれると思います。私も同感です。歯は食べるためや話すための重要なからだの部分です。このように考えられる方であればインプラントにかかる費用を決して“高い”とは感じないはずです。

インプラント治療の流れ

問診

「問診」では、過去にかかったことのある病気(既往症)や現在治療中の病気、アレルギーの有無、麻酔や抗生物質に対するアレルギー、喫煙や飲酒などの嗜好品、高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかりやすい体質をもっているかどうか、現在のお口の状態など、さまざまな角度から重要な情報をお聞きすることになります。 次にカウンセリングが、問診と並行して行われます。
患者さんの要望や悩みを理解し、可能な限り希望に沿った治療を行うのが当院の特徴です。
歯科医師と患者さんの間に十分な信頼関係が築かれていないと、治療が上手く進みません。
最近では、「インフォームド・コンセント」という言葉を良く耳にするようになりましたが、これは治療を行う際の「医師の十分な説明による患者さんの同意」という意味です。

全身的診査

インプラント治療は必ずしもすべての患者さんに治療ができるわけではありません。
糖尿病・腎不全・肝炎・心臓病・ぜんそく・リウマチ・骨粗鬆症・高血圧などのある場合には、主治医と相談した上で、コントロール可能な範囲であれば問題はありません。
インプラント治療に年齢的な制限はありませんが、高齢者ではからだの予備能力が低下している場合がありますので、手術に際して注意が必要なことがあります。喫煙はリスクファクターの一つであり、歯肉や骨の末梢血流循環が不安定となるため、手術部位の治りに問題を生じる場合があります。
できれば禁煙して頂きたいですが、難しい場合には手術数日前から手術後1週間程度は禁煙してください。

口腔内診査

口腔内診査は、「視診」と「触診」等を用いて行います。
これは現在の歯の状態(虫歯の進行度、歯周病の程度)、歯並び、咬み合わせ、顎の状態などを確認する重要な診査です。インプラント治療を行う際に最も重要なのは、患者さんの顎の状態を把握しておくことです。顎の骨に人工歯根を埋め込む治療ですので、患者さんの顎の骨が、それを受け入れるだけの十分な厚み・高さ・固さ・形態がなくてはなりません。
次いで、歯周病の検査、「歯周ポケット」の測定を行います。これは多くの患者さんが歯周病を発症しているケースが多いからです。歯周病がある場合は、インプラントの診査・診断・治療計画と並行して、歯周病治療を行います。また、他に虫歯があれば、当然、こちらの治療が優先されます。

エックス線診査

顎の骨の状態を把握するために、エックス線を用いた画像診断を行う必要があります。
主に、パノラマエックス線(口腔内の全体を観察する目的)、次にデンタルエックス線(局所を見ることが目的)による診査を行い、顎の骨の状態を把握して骨質・骨量・形態などを立体的に確認します。
さらに切歯管(せっしかん)や鼻腔や上顎洞(じょうがくどう)の位置を確認し、下顎では下顎管(かがくかん=神経と動・静脈が通っています)とオトガイ孔(こう)の位置を確認します。

患者さんのニーズを把握する

治療計画を立案する際に重要なことは、患者さんのニーズに合った最良の治療を選択して頂くことです。あくまでも治療を選択して決定するのは患者さんなのです。患者さんのニーズはさまざまであり、早くに抜歯してインプラントで噛めるようにしてもらいたいと考える人もいれば、できるだけ自分の歯を残してもらいたいと考える人もいます。
また、インプラント上部のかぶせ物の選択に関しても、審美的なことを最も重要視している人もあれば、噛める義歯を入れてもらえばよいと考える人もいますし、費用面でできるだけ安価な方法を考えたい人もいるかと思います。当院ではインプラントを強要するようなことは一切ありませんので、カウンセリングにより患者さんのニーズを把握し、患者さんの望む最良な治療を行います。

インプラント治療成功の秘訣

インプラント治療の成功の秘訣は、正確な診査・診断と綿密な治療計画と正確な知識と技術であると考えます。
インプラントを施行する歯科医師の多くは、患者さんにインプラントを入れる顎の形を実際に見たことがある人はいないです。確かにCTなどの画像が発展しておりますが、実際の顎を見たことがない状態でインプラントをするのは困難ではないのかと思います。
当院は、院長が口腔外科専門医としてインプラント以外にも口腔がん手術や顎の骨折の治療、顎の変形手術等さまざまな種類の手術を行ってきましたので、安心して治療を受けて頂ければと思います。

インプラントの治療法は一人一人異なる

インプラント治療は一人一人で、治療法が異なります。顔や顎の形、失われた歯の形や色、歯並び、噛み合わせ、骨の厚み、部分的な欠損なのか、歯が全部ないのかなどです。大切なことは、患者さんの歯に対する思い入れや考え方となります。
使用する人工歯根の形状、長さ、太さ、埋入する本数、術式、骨増生の有無、かぶせ物の種類などを患者さんにあわせて考えていくことになります。
インプラントはオーダーメード的な治療なのです。それだけ手間も時間もかかることが、おわかりいただけると思います。

当院のインプラント治療術式

最初に人工歯根を顎の骨に埋入する手術を行い、数か月後 に人工歯冠を取り付けるための土台を装着する手術を行い、問題なければ型取りを行い、かぶせ物の装着を行います。手術が2回必要な事から「2回法インプラント」と言われます。
この術式を簡略化するために1回法インプラントがありますが、人工歯根と土台の部分が一体化しておりますので、かぶせ物を装着するのに無理が生じることがあります。
ゆう歯科口腔外科クリニック 登戸院ではインプラントをより安全に正確に行うために基本的には2回法インプラントを行っております。

インプラント機器

①口腔外科手術用機器(バリオサージ)
ブリッジ

大幅に小型・軽量化されたLED内臓のハンドピースで、あらゆる施術において患者様の負担を軽減します。

②ソケットリフト用機器(フォレストワン/SCAkit)
ブリッジ

上顎臼歯部で残存歯槽骨の高さが十分ではない症例があり、そのような場合には上顎洞挙上術により骨造成を行い、インプラントを埋入します。
歯槽骨頂からのアプローチ法は、サイナスリフトの代わりとなる低侵襲な方法です。
従来のオステオトームを用いたソケットリフトでは、槌打操作による患者への大きな負担が欠点でしたが、独自開発のドリルツールを採用した”SCA Kit” は、シュナイダー膜に損傷を与えることなく、この方法を行うことができます。

③骨造成用機器(JMM/ボーンスプレッター)
ブリッジ

少ない衝撃で骨を押し拡げながら「脆弱骨の緻密化」・「骨幅の拡幅」を行う際に用います。

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